2025年10月21日

ブラッドライン 第1章:トライバルチーフ誕生 ― 染まる忠誠

歴史

🗓️ ストーリー年表(2020年末〜2021年前半)

2020年11月27日:スマックダウン 2020

ジェイ・ウーソは屈服を経て“Right Hand Man”として始動。入場、試合運び、試合後の制裁までローマンの指示で動き、忠誠を「日常の行為」に変えていく。

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2021年1月1日:スマックダウン

ジェイは“Main Event Jey Uso”としてメインイベント常連に。だが主目的はあくまでローマンの権威を守ること。挑戦者の勢いを削ぎ、王座戦線の主導権をローマンに戻す“執行人”の役割が定着する。

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2021年1月31日:ロイヤルランブル 2021

ケビン・オーエンズが何度も挑戦。TLC、スチールケージ戦、ラストマン・スタンディング戦…過酷な舞台で繰り返し立ち向かうも、その背後には常にジェイの妨害があった。ジェイの介入は、忠誠が「感情」から「義務」へと変化した象徴でもあった。

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2021年2月〜3月:エリミネーション・チェンバー&ファストレーン

ダニエル・ブライアンが正義を掲げて挑戦。エリミネーション・チェンバーを勝ち抜いた直後にローマンと戦い、さらにファストレーンでも激突。ジェイは従兄を守るために再三介入し、「正義 vs 支配」の対立構図を浮き彫りにした。

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2021年3月:ロード・トゥ・レッスルマニア

ロイヤルランブル優勝者エッジが復帰し、ローマンへの挑戦を表明。そこにブライアンが加わり、三者の抗争は頂点へ。支配者ローマンに「伝説」と「信念」が挑む構図となり、ジェイとヘイマンがその全てを支える形で“王朝”は制度化されていく。

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2021年4月10〜11日:レッスルマニア37

ローマンはエッジ、ダニエル・ブライアンという二大象徴を同時に退けて王座防衛。ジェイは要所で動き、“右腕”としての価値を証明。ローマン=王、ジェイ=忠臣、ヘイマン=賢者――三位一体の構図が完成形に近づく。

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✨ ストーリー解説

第1章は、ローマン・レインズが「トライバルチーフ」として王座を制度化し、ジェイ・ウーソがその忠誠を日常の行為に落とし込んだ時代だ。

ケビン・オーエンズとの抗争はその象徴だった。彼は何度も挑戦し続けたが、ジェイの介入によって試合はことごとくローマン優位に運んだ。オーエンズの粘りはローマンの冷酷さを際立たせ、ジェイの介入は忠誠が“感情”から“義務”に変わったことを示した。

さらに、ダニエル・ブライアンとの戦いは「正義 vs 支配」という構図を浮かび上がらせた。理想と信念で挑むブライアンを、ローマンとジェイは徹底的に排除。そこにエッジが加わると、伝説と信念、そして血の王朝の三つ巴が形成され、物語はレッスルマニアへと収束していった。

レッスルマニア37で二人の象徴を同時に下した瞬間、ローマンは「抗えない現実」となった。ジェイはその証明を実務で担い、ヘイマンは理屈で補強。こうして支配は制度化され、王朝は完成形に近づいた。


👥 キャラクター心理

ローマン・レインズ

「俺が部族の長だ」は既成事実。挑戦者を屈服させるたび、忠誠の継続をジェイに求め、王権の正当性を更新した。

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ジェイ・ウーソ

“挑戦者”から“執行人”へ。オーエンズ戦での妨害、ブライアン戦での介入を繰り返すうちに、忠誠は習慣となり、存在意義そのものとなった。

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ポール・ヘイマン

ローマンの言葉に法と物語を与える“ワイズマン”。「伝説」や「正義」といった対抗軸に対して、ローマンの支配を正当化し続けた。

ケビン・オーエンズ

「決して屈しない」反骨心を武器に、ローマン体制に立ち向かう。
だが、ジェイの介入により幾度も阻まれ、彼自身が“忠誠の証明役”となった。

ダニエル・ブライアン

「正義と信念」でローマンに挑戦。
だが理想は冷酷な支配の前に打ち砕かれ、逆にローマンの正当性を際立たせてしまった。

エッジ

伝説の帰還者。ロイヤルランブル制覇から挑戦権を勝ち取るが、王朝を揺るがすどころか、ローマンの勝利で「伝説をも超えた王」という神話の燃料となった。


🧩 トリビア & 豆知識

  • ケビン・オーエンズとの「ラストマン・スタンディング戦」はファン投票で高評価を獲得。
  • “Main Event Jey Uso”の呼称が定着したのはこの抗争期。
  • レッスルマニア37の勝利は「トライバルチーフ体制を神話化した瞬間」と評された。

🔍 補足解説

「なぜレッスルマニア37はトリプルスレット戦になったのか?」

エッジはロイヤルランブル2021を制し、挑戦権を得た。
一方で、ブライアンはエリミネーション・チェンバーとファストレーンで王座戦線に食い込み続け、勝機を掴んだことで加えられた。
こうして「伝説」「信念」「支配」が同じリングに立つ三つ巴が実現した。


📝 総括

第1章は、ローマンが支配を制度化し、ジェイが忠誠を様式化した時代。
オーエンズの反骨、ブライアンの信念、エッジの伝説――全てを退けたことで、ローマンは「抗えない現実」となった。

支配者・忠臣・賢者の三角形は揺るがず、ブラッドラインの王朝は揺るぎない地盤を得た。


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