
⭐️ ジミー・ウーソ (Jimmy Uso)
双子の弟ジェイ・ウーソと共に「ザ・ウーソズ」としてWWE史に残る数々の功績を残してきたタッグスペシャリスト。誇り高き血を受け継ぎ、家族と共に戦い続ける戦士。絆と葛藤の狭間で存在感を放つ男、ジミー・ウーソ。
🪪 基本情報
項目 | 詳細 |
---|---|
本名 | ジョナサン・ソロファ・ファトゥ |
リングネーム | ジミー・ウーソ |
ニックネーム | ビッグ・ジム |
生年月日 | 1985年8月22日 |
出身地 | アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコ |
身長 | 188cm |
体重 | 114kg |
デビュー | 2007年 WXW |
WWEデビュー | 2009年 FCW |
ファイトスタイル | 1️⃣ : タッグスペシャリスト 2️⃣ : ストライカー 3️⃣ : ブローラー |
📊 RSMレーティング解説

📊 RSMレーティング : 83 (B)
カテゴリー | 数値 |
---|---|
オフェンス | 80 |
ディフェンス | 87 |
フィジカル | 77 |
カリスマ | 83 |
IQ | 90 |
❤️🔥 総評 : 83 (B)
かつての“陽気なタッグ職人”から、“ブラッドラインの爆弾”へと進化したレスラーである。
感情をあらわにする弟ジェイとは対照的に、彼の持ち味は予測不能で読めない“静かなる狂気”。そのスタイルは、必ずしも突出した総合能力で際立つわけではないが、ストーリーに波乱を巻き起こす存在として唯一無二の価値を放っている。
⚔️ オフェンス : 80
連携技とラフな打撃を中心に展開する、“勢い型の攻撃スタイル”。特にスーパキックのタイミングと連打力にはキレがあり、勢いで場を飲み込むタイプのオフェンス力を持つ。シングルでも大技こそ少ないが、必要十分な決定力と場面を作る技術がある。
🛡️ ディフェンス : 87
攻撃を受けた時のリアクションは大きく、試合に“動き”を与える受け手として優秀。派手に倒れる・滑る・叫ぶなど、“感情の混ざった受け”がジミーらしさ。ピンチに見せる笑顔やブチ切れなど、心理的な防御表現にも深みがある。
💪 フィジカル : 77
ジェイとほぼ同型だが、ジミーの方がやや重さと荒々しさ寄り。スピードよりも“勢い”で押し切る局面が多く、強靭な打撃とタフなボディが武器。跳躍技よりも接近戦でのぶつかり合いに強さが出るタイプ。
🎤 カリスマ : 83
明るいノリから狂気の裏切りまで、表情と態度の振れ幅が大きいのがジミーの最大の魅力。カリスマ性とは“安定”ではなく“破壊力”と考えれば、感情の暴発・衝動性・予測不能さがジミーのカリスマ評価を高めている。
📖 IQ : 90
緻密な試合展開の構築より、感覚で動き、時に衝動でストーリーを動かすリング脳を持つ。ヒールターンやジェイへの裏切りなど、“リング内外の行動”が試合を根底から変える力を持つ。戦術的ではないが、“空気を読む野生の勘”がある。
🏷️ スキルバッジ : ツインズ・スピリット
タッグチームの精神、痛みも栄光も二人で分かち合う。暴れる魂は“ツインズ”で燃え上がる。
💥 シグネチャームーブ
技名 | 概要・特徴 | 使用場面・見どころ | 決定力 |
---|---|---|---|
Superkick(スーパーキック) | 正面から相手の顔面や顎を蹴り抜く鋭いキック。ジェイとの“ダブルスーパーキック”でも有名。 | 試合中盤から終盤の要所。連発や奇襲にも対応可能。 | ⭐️⭐️⭐️⭐️ |
Uso Splash(ウーソ・スプラッシュ) | トップロープから飛び、胸部めがけて体をまっすぐ落とすフロッグスプラッシュ。 | 試合のフィニッシュ候補。感情を込めた飛び方に注目。 | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ |
Samoan Drop(サモアンドロップ) | 相手を背中に担ぎ、そのまま後ろに倒れて叩きつける。サモアンの血統を感じる一撃。 | パワーを見せつける中盤の主力技。勢い重視。 | ⭐️⭐️⭐️ |
Corner Hip Attack(コーナー・ヒップアタック) | コーナーにもたれた相手へ全速力で突進し、お尻で顔面を打ち抜く。 | 試合序盤〜中盤の定番攻撃。観客の掛け声がポイント。 | ⭐️⭐️⭐️ |
Enzuigiri(延髄斬り) | 振り向きざまに繰り出す後頭部への蹴り。意外性のあるスピードムーブ。 | リバーサルや流れを切る場面で使用。器用さが光る。 | ⭐️⭐️⭐️ |
📝 補足解説:
タッグマッチを中心に活躍する一方で、ソロでも存在感を放つ。
スーパーキックは単発・連発・奇襲のいずれでも使える万能打撃で、弟ジェイとの同時発動が破壊力抜群。
ウーソ・スプラッシュは、飛ぶ前の叫びや感情表現が観客を引き込む。
サモアン・ドロップやヒップアタックといった伝統技に加えて、延髄斬りなど俊敏さも兼ね備えている。
ブラッドライン時代を経て、裏切り、葛藤、そして再生という物語を歩むジミーは、技そのものに“心の揺れ”を乗せてくるレスラーだ。
✨ キャクター解説
WWEにおいて、ジミー・ウーソはジェイ・ウーソとのタッグとして 通算8度(Raw 3回、SmackDown 5回)のタッグ王座戴冠 を果たし、特に 2021年から2023年にかけての SmackDown タッグ王座では 史上最長記録 を樹立し、その地位を不動のものとした。
しかし、2023年には “The Bloodline” の物語の中で、兄弟の絆が大きな試練に直面する。ファミリー内の権力構造や立場をめぐる葛藤は、ジミーを単なるタッグファイターから、感情の渦中で揺れ動く存在へと押し上げた。
ジェイがシングルプレイヤーとして歩み始める一方で、ジミーは自らの “存在意義” を問い続け、タッグスペシャリストとしての誇りと個人としての道の狭間で揺れる姿を見せた。この姿は、多くのファンに共感と関心を呼び起こした。
2024年には、ついに兄弟の関係性に大きな節目が訪れる。
そこにはかつての無邪気な兄弟愛とは異なる、試練を経てこそ生まれるリアルな感情の物語が刻まれていた。
今後、ジミーが再び弟と歩調を合わせるのか、それとも新たな道を切り拓くのか──ファンの注目は、その選択に集まり続けている。
🏆 キャリアハイライト
時期 | 出来事 |
---|---|
2009年 | 双子の弟ジェイと共にFCWでデビュー。 “ウーソ・ブラザーズ”としてタッグ戦線に存在感を示し始める。 |
2010年 | WWEメインロースター昇格。 「The Usos」としてタミーナと共に登場し、サモア系ファミリーの伝統をアピール。 |
2014年 | 初のWWEタッグ王座を獲得。 約200日間の保持で名実ともにタッグ戦線の中心へ。 |
2016年 | ヒールターンを果たし、ペイントを捨てた“リアルスタイル”へ転換。“Uso Penitentiary”路線の布石となる。 |
2017〜2019年 | ニュー・デイとの長期抗争でタッグ部門の黄金カードを築く。 2017年「HIAC」での死闘は伝説的名勝負に。 |
2020年 | ローマン・レインズがユニバーサル王者となると、ブラッドラインに合流。 負傷復帰を経てファミリードラマの中心に。 |
2021年 | ブラッドラインがWWEを支配する中、ジェイと共に複数回のタッグ王座戴冠。 王朝の一角を担う。 |
2023年 | サマースラム「トライバル・コンバット」で弟ジェイを裏切り、ブラッドライン分裂の決定打を放つ。 |
2024年 | 崩壊後も単独行動や和解を繰り返し、“Day One”の魂を体現し続ける。 |
2025年 | 再びタッグ戦線に関わりつつ、シングルとしても抗争を模索。テーマは「裏切り/絆/再生」。ファミリー物語の次章を担う。 |
📝 補足ポイント
- The Usos としてのタッグ黄金期
- ニュー・デイとの抗争(近代WWEタッグ戦線を牽引)
- The Bloodline 加入 → 裏切りと分裂の物語
- 「Day One」「絆と裏切り」「ファミリー」
🔥 主な抗争ストーリー
抗争相手 | 抗争の概要 |
---|---|
ローマン・レインズ(Roman Reigns) | 2023年:ジミーは“ブラッドライン”の中で大きな選択を迫られ、ファミリーの権力構造を揺るがす行動に出る。その動きは「ブラッドライン崩壊」と呼ばれる展開に直結し、彼の存在感を際立たせた。 |
ジェイ・ウーソ(Jey Uso) | 2023年〜2024年:兄弟の絆が試される局面が続き、二人の関係はWWE史の中でも特に注目されるストーリーラインとなった。兄弟愛と裏切りというテーマが、ファンの心を強く揺さぶった。 |
ジョン・シナ(John Cena) | 2023年後半:大ベテランとの対立は、世代交代の物語とファミリーの混乱が交錯する象徴的な場面となった。ジミーはこの抗争を通じて“悪役”としての存在感を再び際立たせている。 |
LAナイト(LA Knight) | 2023年後半:急速に人気を高めたLAナイトとの対立は短期間ながら注目度が高く、ジミーにとっては「自分を再び示すための試金石」となった。 |
ジェイコブ・ファトゥ(Jacob Fatu) | 2024年以降:新勢力の台頭により、ジミーの立場や役割が再び揺れ動く。伝統と新世代のはざまで、自身のアイデンティティをどう示すのかが大きな焦点になっている。 |
📝 キーワード&補足
- ジミー・ウーソは、かつての「双子タッグの兄」から、「裏切り者」→「迷えるヒール」→「再起を模索するファミリーファイター」へと変化。
- 2023年以降は単独ストーリーの軸を担う存在として描かれるようになった。
- 抗争相手の多くは家族(ローマン・レインズ、ジェイ・ウーソ)・WWEの象徴(ジョン・シナ)といった、彼の内面や立場を大きく揺さぶる存在。そのため抗争は“試合”を超え、ファミリードラマのような濃厚な物語になっている。
- WWEがジミーに与える抗争の質からも、彼が「ストーリーを動かす感情のキープレイヤー」として信頼されていることが分かる。
- 兄弟対決からユニット内での複雑な立ち位置に至るまで、演技力とマイクワークで観客を巻き込み続けている。
♫入場曲:「Born A King」
2023年9月にソロ入場曲として登場した楽曲で、WWE公式サウンドチーム Def Rebel によって制作された。
この楽曲は、ジミーがブラッドラインから離れ、自分の足で歩き始めたタイミングに合わせて導入されたもので、まさに彼の“新章”を象徴するサウンド。
イントロには重厚な空気を生み出している。ジェイ・ウーソやローマン・レインズの入場曲とも響きがリンクしており、ブラッドラインの系譜を意識させる構成になっている。
曲が中盤に差しかかると、ハードロックとトラップビートが融合した激しい展開へと突入。王者としてのプライド、孤独、そして挑戦者としての覚悟が出ている。「タッグの一部」ではなく「個」として存在を証明するため、このサウンドに全てを乗せている。
この曲が流れた瞬間、ジミー・ウーソの物語が動き出す。そんな象徴的なエントランステーマとして定着しつつある。
自分の信念と血筋の誇りを音で表現した入場曲。壮麗なイントロと爆発的なビートが、彼の内面と進化をダイレクトに描き出し、観客に新たな“ジミー像”を焼き付ける力を持つ。
🧩 トリビア & 豆知識
- 🧬 血統は超一流
アノアイ・ファミリーの一員。ロマン・レインズ、ザ・ロック、リキシ(実父)、ウマガ、ヨコズナらと同じく、サモア系のレスリング王朝に属している。 - 👯♂️ 双子タッグの兄
ジェイ・ウーソの 双子の兄(誕生日は同じ1985年8月22日)。ただし、ジミーのほうが9分先に生まれたことが知られている。 - 🏆 タッグ王座歴代最多クラス
「ザ・ウーソズ」として、通算8回以上のタッグ王座獲得を記録(Raw・SmackDown含む)2021年〜2023年にかけては SmackDownタッグ王座を622日連続保持し、WWE史上最長記録を打ち立てた。 - 🎤 マイク担当は弟ジェイ?
ジェイの方が感情表現が豊かでソロプロモを多く担当している印象があるが、ジミーは感情的な場面でこそ存在感を発揮。特に「I did it because I love you, Uce!(愛してるからだよ、ウース!)」の台詞は、ファンの心に残る名言のひとつ。 - 🚨 トラブルと復帰
2011年以降、ジミーは何度か飲酒運転(DUI)で逮捕されている。しかしWWEでは粘り強くチャンスを掴み直し、ブラッドラインでの活躍により完全復活。その姿は、リアルな「挫折からのカムバック」として共感を集めている。 - 🛡️ ソロテーマ曲の評価も上々
ソロ入場曲「Born A King」はファンから「ジェイよりもかっこいい」「荘厳で重みがある」といった評価も多く、“新たなジミー像”を打ち出すのに成功した一曲として注目を集めている。