
⭐️ ジェイ・ウーソ (Jey Uso)
双子の兄弟ジミー・ウーソと共に「ウーソズ(The Usos)」としてWWEタッグ戦線を長年にわたり支配し、その名をWWEの歴史にしっかりと刻んできた“メインイベント”、ジェイ・ウーソ。
🪪 基本情報
項目 | 詳細 |
---|---|
本名 | ジョシュア・サミュエル・ファトゥ |
リングネーム | ジェイ・ウーソ |
ニックネーム | メインイベント・ジェイ |
生年月日 | 1985年8月22日 |
出身地 | アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコ |
身長 | 188cm |
体重 | 110kg |
デビュー | 2007年 WXW |
WWEデビュー | 2009年 FCW |
ファイトスタイル | 1️⃣ : ショーマン 2️⃣ : タッグスペシャリスト 3️⃣ : ハイフライヤー |
📊 RSMレーティング解説

📊 RSMレーティング : 91 (A-)
カテゴリー | 数値 |
---|---|
オフェンス | 87 |
ディフェンス | 87 |
フィジカル | 90 |
カリスマ | 100 |
IQ | 90 |
❤️🔥 総評 : 91 (A-)
「タッグの名手」から「メインイベント級のレスラー」へと進化した。特に“ブラッドライン抗争”を通じて、「感情をリングでぶつける表現力」「シングルでも成立する実力」を証明。総合評価は“完成度”と“共感力”のレスラー。
⚔️ オフェンス : 87
打撃主体の攻撃スタイル。特にスーパーキックやウーソ・スプラッシュなど、タイミングと勢いで観客を熱狂させる一撃が持ち味。最近はシングル戦でも打撃の切れが増し、“感情の乗った攻撃”が相手を追い詰める武器に。タッグ時代は連携が主軸だったが、個人でも仕掛けの上手さが光る。
🛡️ ディフェンス : 87
もともと受けの良さに定評があり、相手の技を引き立てる“リアクションの職人”。ダウン時の表情や、耐えてからのカムバックに説得力があるタイプ。兄弟とのシンクロも、受けに厚みを加えていたが、シングル戦では一人で見せる“タフさ”を磨きつつある。
💪 フィジカル : 90
長年のタッグ戦線で培った運動量と耐久力を持つが、フィジカル面での突出性はやや控えめ。ただし、瞬発力・空中バランス・打撃の重さといった実戦向きの身体能力は高水準。2020年代に入ってからは、やや筋量を増やし“個人戦用の強さ”を構築中。
🎤 カリスマ : 100
ここがジェイの急成長ポイント。セリフではなく“顔”と“動き”で語る天才。特にローマン・レインズとの抗争期に見せた涙や怒りの表情は、ストーリー全体を背負える表現力の証明。タッグ時代の明るさとは異なり、今は“心に傷を抱えた戦士”としての深みが出ている。
📖 IQ : 90
試合展開の流れを読み、攻守のスイッチを入れる判断が非常に巧み。かつての“サポート役”ではなく、状況を“動かす”役割を担えるようになったのが大きな成長点。感情の出し方、技の使い分け、タイミングの取り方など“リング内で物語を作る能力”が高い。
🏷️ スキルバッジ : メインイベント・ジェイ
タッグの影を抜け出し、信じ続けてシングルの頂点に登り詰めた男。今やリングの中心に立つ。
💥 シグネチャームーブ
技名 | 概要・特徴 | 使用場面・見どころ | 決定力 |
---|---|---|---|
Uso Splash(ウーソ・スプラッシュ) | トップロープからのフロッグスプラッシュ。兄弟タッグ時代から続く代名詞的飛び技。 | フィニッシュとしても、中盤の見せ場としても使用。感情を乗せて飛ぶ姿が印象的。 | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ |
Spear(スピアー) | ロープに反動をつけて突っ込む鋭いタックル。ソロ転向後に磨きをかけた力強い一撃。 | ライバルとの一騎打ちや大舞台で使用。決着前のカウンターとして有効。 | ⭐️⭐️⭐️⭐️ |
Superkick(スーパーキック) | 顔面めがけて繰り出す鋭いキック。兄弟ともに得意とするコンビ技でもあり、単独でも多用。 | カウンターや連発による畳みかけとして効果的。観客とのテンポも良好。 | ⭐️⭐️⭐️ |
Suicide Dive(スーサイド・ダイブ) | ロープ間をすり抜け、場外の相手へ突っ込む飛び技。スピードと勢いが持ち味。 | 怒りや激情が高まった場面で使用。テンションの高い試合にピッタリ。 | ⭐️⭐️⭐️ |
📝 補足解説:
タッグ選手から“Main Event”の看板を背負う存在へ進化したレスラー。
特に「Uso Splash」は、家族・兄弟・伝統を背負った象徴技であり、試合の文脈によってその重みが特徴。
✨ キャクター解説
10度以上のタッグ王座獲得という記録は、彼らの抜群のコンビネーションと、トップレベルのスキルを証明している。
だが、タッグの枠を超えてジェイが進化した最大の転機は、「ザ・ブラッドライン(The Bloodline)」への加入。ローマン・レインズの右腕、“ライトハンドマン”としてファミリーの緊張と葛藤を背負い、物語の中心でWWE史に残る名シーンを数々生み出してきた。
特に2023年以降の展開は決定的。ブラッドラインからの離脱、兄ジミーとの対立、そしてシングルプレイヤーとしての覚醒。こうしてジェイは、“メインイベント・ジェイ”として完全に独り立ちし、世界王座戦線の中心人物の一人となった。
ジェイの武器は、空中殺法の鋭さ、抜群の反射神経、そして観客の心をつかむマイクスキル。試合でもプロモーションでも、リングに立つたびに観客を引き込む力を持つ。
彼は、WWEの象徴的存在の一人。そしてその物語は、まだ始まったばかり。今後、彼がどんな伝説を築いていくのか、目を離すわけにはいかない。
🏆 キャリアハイライト
時期 | 出来事 |
---|---|
2007年6月 | インディー団体(WXWなど)でプロレスデビュー。双子のジミーと共に「The Fatu Twins」として活動開始。 |
2010年 | WWEデビュー。FCWでは“Jules Uso”として活動し、弟と共にFCWフロリダ・タッグ王座を獲得。その後メインロースターに昇格し、「The Usos」として活躍。 |
2014〜2016年 | タッグチームとして次々にWWEタッグ王座を獲得。独自のスタイルとタイトな連携でタッグ戦線を牽引。 |
2020年 | 単独抗争で話題を集める。ローマン・レインズとの因縁が「フェイズ・オブ・ザ・イヤー(2020)」に選出されるなど、存在感を強めた時期。さらにアンドレ・ザ・ジャイアント メモリアル・バトルロイヤルでも優勝。 |
2022年〜2023年 | The Bloodlineの一員としてユニットの中心的役割を担い、ファミリーストーリーに深く関与。ストーリーラインは高い評価を受け、「ストーリーライン・オブ・ザ・イヤー」を受賞。 |
2024年9月 | 初のインターコンチネンタル王座を獲得。シングルプレイヤーとしての新境地を切り拓く重要な節目に。 |
2025年1月 | ロイヤルランブル優勝。WrestleMania 41の世界ヘビー級王座戦への挑戦権を獲得し、次なる大舞台へ進む。 |
2025年4月 | WrestleMania 41で世界ヘビー級王座を戴冠。シングルの頂点に立ち、キャリアの新章が幕を開ける。 |
📝 補足ポイント
- FCWフロリダ・タッグ王座:WWEの足がかり。
- WWEタッグ王座(Raw / SmackDown 合計8回):タッグ界を牽引した。
- The Bloodline:家系の重みと物語の中心軸へ。
- インターコンチネンタル王座:初のシングル王座。
- ロイヤルランブル優勝 → 世界ヘビー王座:新たな頂点への上昇。
🔥 主な抗争ストーリー
抗争相手 | 抗争の概要 |
---|---|
ローマン・レインズ | 2020年後半〜2023年:ブラッドライン誕生の発火点。従兄である“部族のチーフ”ローマンとの対立は、家族と権力、忠誠と反抗を巡る壮大な内戦の始まりとなった。WWEのストーリーテリングを語る上で欠かせない抗争。 |
ジミー・ウーソ | 2023年〜2024年:兄弟対決。ブラッドラインの崩壊とともに訪れた“ウーソズ分裂”の局面。兄ジミーとの葛藤は感情的で、ファミリードラマの核心を突く構図となった。 |
サミ・ゼイン | 2022年後半〜2023年:友情と裏切りの物語。サミのブラッドライン加入と脱退を通じて、ジェイが「心を揺さぶられ続ける存在」として描かれた抗争。信頼と絆を問い直す展開で多くの共感を呼んだ。 |
コーディ・ローデス | 2023年〜現在:正義の象徴との巡り合い。ローマンへの反旗を翻したコーディの登場は、ジェイにとっても“再出発”のきっかけに。協力・対立の両面を持つ複雑な関係性が描かれる。 |
フィン・ベイラー & ザ・ジャッジメント・デイ | 2023年後半〜:Raw移籍後の新抗争。タッグ戦線での主導権争い。元々別ユニットの一員として団体を席巻したジェイが、反体制ユニットとの抗争で再び自らの立ち位置を問い直す形に。 |
グンター | 2025年:レッスルマニア対決へ。IC王者グンターとの抗争は、「純粋な実力 vs 情熱的な反骨者」の構図。王座への挑戦というだけでなく、ジェイが“シングルスター”として進化した証でもある。 |
📝 補足ポイント:
- 「元タッグ選手」から「抗争の主役」へと脱皮し、2020年以降はWWEのエモーショナルなストーリーテリングとなった中心人物。
- 家族を巡る物語が多く、抗争相手は血縁や友情に絡む人物が多いのも特徴。
- グンター戦を含め、WWE内での信頼の厚さとファンからの支持の高さが、抗争の質をさらに引き上げる。
🎵 入場曲:「Main Event Ish」
WWEと音楽制作チームDef Rebelによって手がけられたJey Usoの現行入場テーマ曲であり、彼が“ソロプレイヤー”として覚醒したことを象徴するトラック。“完全ではないが主役級”という控えめながらも誇り高いニュアンスが込められ、Jey自身の立ち位置とアイデンティティを巧みに表している。
リングへの登場前から観客のボルテージを一気に引き上げる。ギターリフとトラップビートの融合によって、ヒップホップとストリート感をまとい“Yeet!”の合唱と重厚な808ベースが鳴り響く、彼の闘志や決意をサウンドで描写している。
さらに、歌詞には“Day One Ish”の信念がそのまま盛り込まれており、まるで彼自身がリングへと語りかけるかのような臨場感を演出。“メインイベント・ジェイ”の名にふさわしく、リング登場=ストーリーの主役の登場であることをファンに強く印象づける構成となっている。
このテーマ曲が鳴った瞬間、彼の存在は音とともに空間を支配し、“今から何かが起こる”と観客に期待させる“儀式”が始まる。まさに彼にとっても、ファンにとっても、この曲は単なる入場曲ではなく、“主役の証”として機能している。
🧩 トリビア & 豆知識
- 🧬 本名と家系背景
本名はジョシュア・サミュエル・ファトゥ(Joshua Samuel Fatu)。伝説的レスラーリキシ(Rikishi)の息子であり、ロマン・レインズやザ・ロックとも繋がるアノアイ・ファミリーの一員。 - 👥 双子の兄弟・ジミーとのリアルな関係
実生活でもジミー・ウーソ(ジョナサン・ファトゥ)とは一卵性双生児。2人の誕生日は1985年8月22日で同じだが、ジェイが数分早く生まれている。 - 🧢 高校時代はアメリカンフットボール選手
フロリダ州の高校でラインバッカーとして活躍。タフネスと瞬発力は当時から注目されていた。 - 🎙️ プロモ能力の飛躍
ブラッドラインのストーリーを通じて、感情を乗せたマイクパフォーマンスに定評。2023年ごろからは、ソロでも「Yeet!」の掛け声で大歓声を集める。 - 🎵 「Day One」信念の由来
Day One(初日から変わらない忠誠)」というフレーズは、家族や仲間への忠義を象徴するもの。本人たちの入場テーマやTシャツにも頻繁に登場。 - 🪪 リングネームの由来
「ジェイ(Jey)」という名は、本名“ジョシュア”の頭文字“J”を変形させたもの。双子であるジミー(Jimmy)とペアになるように意図された。 - 🌟 “Main Event”の異名は自らの力で獲得
「Main Event Jey」と呼ばれるようになったのは、ロマン・レインズとの抗争やPLE(プレミアム・ライブ・イベント)での活躍を通じて。WWE史上初めてPPVでメインを張った“ウーソ兄弟の片割れ”でもある。