⭐️ ジョン・シナ (John Cena)

✅ ニックネーム:“WWEの顔” / “ザ・チャンプ” / “ワル学博士”
✅ キャッチフレーズ:“Never Give Up(決してあきらめるな)” / “Hustle Loyalty Respect(ハッスル 忠義 敬意)” / “You Can’t See Me(見えっこねぇ)”
✅ スタイル:パワーファイター / ヒーロー・コンバット / レガシーアイコン
📌 基本情報
項目 | 詳細 |
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本名 | ジョン・フェリックス・アンソニー・シナ |
生年月日 | 1977年4月23日 |
出身地 | アメリカ・マサチューセッツ州ウエストニューベリー |
身長 | 185cm |
体重 | 114kg |
デビュー | 1999年 (UPW) |
WWEデビュー | 2002年 |
シグネチャームーブ | アティテュード・アジャストメント、STF、ファイブ・ナックル・シャッフル |
🏆 キャリアハイライト
年 | 業績 |
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2002年 | カート・アングルのオープンチャレンジに登場 |
2003年 | ラップスタイルのヒールとして人気を獲得。徐々にベビーフェイスへと転向 |
2005年 | レッスルマニア 21でJBLを破り、WWE王座を初獲得。トップスターへの階段を駆け上がる |
2006年 〜 2010年 | ランディ・オートン、エッジ、トリプルHらと激闘を展開。子どもたちのヒーローとして圧倒的人気に |
2011年 | マネー・イン・ザ・バンク 2011でCMパンクと名勝負を繰り広げる。現代WWE史を代表するライバル関係 |
2012年 | 史上初の“キャッシュイン失敗”を記録。ロックとの抗争が加速 |
2013年 | WWE王座を奪還。ロックとの「Once in a Lifetime(一生に一度)」がリマッチに。時代のバトンを継承 |
2015年 | US王座を防衛しながら若手と好勝負を連発。セス・ロリンズ、ケビン・オーエンズ、サミ・ゼインらを引き上げる |
2017年 | ロイヤルランブルでAJスタイルズを破り、リック・フレアーの記録に並ぶ |
2020年 | ブレイ・ワイアットとの“心理戦”をテーマにした映像的な試合で話題を呼ぶ(レッスルマニア 36) |
2023年 | 会場騒然の中サプライズ登場。復帰後は限定的な参戦へ |
2024年 | 自らの引退ツアー「The Last Time is Now」を発表。セレブレーションツアーが始動 |
2025年 | コーディ・ローデスを破り、前人未到の17度目の世界王座に。キャリア史上最大の衝撃と共に“ヒールターン” |
🔥 主なライバル
- ザ・ロック – 夢の対決として語り継がれるWrestleMania戦
- CMパンク – 2010年代を代表する宿命の抗争
- エッジ – ルースレス・アグレッション時代の激戦
- ランディ・オートン – 長年に渡る歴史的ライバル
- コーディ・ローデス – 2025年、感情を揺さぶる裏切り劇
📖 名勝負セレクション
- vs. JBL(レッスルマニア21)– 初のWWE王座奪取
- vs. CMパンク(マネー・イン・ザ・バンク2011)– 伝説のライバル戦
- vs. ザ・ロック(レッスルマニア28 & 29)– “一度限り”の夢の対決
- vs. AJスタイルズ(ロイヤルランブル2017)– 16回目の王座戴冠
- vs. コーディ・ローデス(レッスルマニア41)– 歴代最多17回目の王座獲得、衝撃のヒールターン
📊 WWE 2K25 レーティング(94 / 100)
カテゴリー | 評価 | 解説 |
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攻撃力 | ⭐⭐⭐⭐⭐⭐ | 爆発力のあるパワームーブに加え、フィニッシュ技の精度と勝負強さは圧巻。諦めずに逆転を狙えるスタイルで、勝負所での決定力はWWE屈指 |
防御力 | ⭐⭐⭐⭐ | 劣勢でも冷静さを失わず、強い圧力の中でも耐え抜く粘り強さが武器。カムバックを呼び込む底力は数々の名勝負を生んだ |
機動力 | ⭐⭐⭐ | バランス型のパワーファイターながら、意外性のあるスピードと飛び技も持ち合わせ、派手な動きは少ないが、機動力に頼らずとも試合を構築できる |
スタミナ | ⭐⭐⭐⭐⭐ | 長時間の試合でもペースを落とさず、常に安定したパフォーマンスを発揮。終盤でも相手を圧倒できるスタミナと集中力はトップクラス |
カリスマ性 | ⭐⭐⭐⭐⭐ | 20年以上にわたってWWEの象徴であり続ける、歴代屈指のカリスマ。マイクや煽り合いでも観客を味方につける天性のスター性を持つ |
➡ 総合評価:94 / 100(A+ランク)
🔍 分析
2000年代から2020年代にかけてWWEを象徴する存在として活躍し、数々の名勝負とドラマを生み出してきたスーパースターだ。その存在感は単なるレスラーを超え、“WWEの顔”として、団体の屋台骨を支え続けてきた。
デビュー当初は「ルースレス・アグレッション」の旗手として登場したが、“ワル学博士” というラップキャラで大ブレイクを果たし、その後は”Never Give Up”を掲げる絶対的ベビーフェイスとしてWWEユニバースに愛される存在となった。特に2005年以降は、WWE王者として長期政権を築き、「スーパーマン」と揶揄されるほどの勝率を誇った。
彼の最大の魅力は、単なるパワーや技術に留まらず、「勝たせたくなる感情の喚起力」にある。たとえブーイングを浴びても、決して観客の前から逃げない姿勢が、逆に信頼と感動を呼び、ヒーロー像をさらに際立たせた。キャリアを通じて数多くのライバルと名勝負を繰り広げ、CMパンク、エッジ、オートン、ロック、AJスタイルズ、そして2025年にはコーディ・ローデスといった時代を象徴するレスラーたちと対峙してきた。
2024年に引退ロードを宣言し、2025年には突如としてヒールターン(悪役化)を敢行し、ファンの予想を覆す衝撃的な展開を見せた。レッスルマニア 41でコーディ・ローデスを破って史上最多となる17度目の世界王座戴冠という偉業を達成。しかも、ラストランを飾るにふさわしい話題性と完成度を持つこの一連のストーリー展開は、彼の“進化し続けるレジェンド”としての地位を再確認させる出来事である。
プロレスの試合を“物語”として描ける数少ないレスラーの一人であり、マイクパフォーマンスの巧みさ、感情表現の豊かさ、そして誰もが感情移入できる王道のヒーロー像を併せ持つシナは、世代を越えてファンの心に残る存在だ。
試合内容、メディア露出、キャリア戦略、そのすべてが“教科書”と呼べる完成度であり、まさに「レジェンド」の名にふさわしいプロレスラーである。
🎵 入場テーマ:「The Time is Now」
ジョン・シナ自身が従兄弟のTha Trademarcと共に2005年にリリースしたアルバム『You Can’t See Me』に収録され、以降WWEで彼の入場曲として長年使用され続けている代表曲であり、冒頭のホーンと「Your time is up, my time is now(お前の時代は終わった。今は俺の時代だ)」という象徴的なフレーズが鳴り響いた瞬間、観客の興奮が最高潮に達するほど、シナの存在と完全に同化したアンセムである。
リリックにはシナ自身の成功哲学、批判への反発、努力と信念の力が込められており、「Never Give Up」のスローガン、「You Can’t See Me」のジェスチャーといった彼のアイコンとも強く結びついている。
レスラーでありながら本格的なラッパーとして自己表現を貫いたこの曲は、プロレスとヒップホップ文化を繋ぐ橋渡しとも言え、シナのキャリアとパーソナリティ、そしてWWE黄金期を象徴する唯一無二の楽曲となっている。
🧩 トリビア & 豆知識
- 💿 実はラッパーとしてアルバムをリリース
2005年に発売したラップアルバム『You Can’t See Me』は、全米ビルボード200で15位を記録。入場曲「The Time is Now」もこのアルバム収録曲。 - 👨🎓 大学時代は運動生理学専攻の優等生
スプリングフィールド大学(マサチューセッツ州)で運動生理学を専攻し、アメリカンフットボールのセンターとして活躍。卒業後はカリフォルニアへ移住し、プロレスの道へ。 - 🍦 WWE登場初日の裏話:リングネームは”Prototype”
初期のFCW(WWE下部組織)時代は「ザ・プロトタイプ」という半分人間・半分マシンというギミックだった。今のイメージからは想像できない未来型キャラ! - 🏋️ 筋トレ好きが高じてフィットネス器具の特許も取得
「ジョン・シナ・バー」という子ども向けの筋トレ器具で特許を取得している。しかも、実際にフィットネス教育やチャリティ活動にも活用されている。 - 🎬 俳優業でも成功!だけど“ネタキャラ”もいとわない
『ピースメイカー』や『ワイルド・スピード』などの大作に出演する一方で、『バービー』では人魚役としてカメオ出演するユーモアも忘れない。 - 🧸 Make-A-Wish財団で“史上最多”願いを叶えた人
2022年時点で650件以上の願いを実現。これは歴代の著名人の中でダントツ。子どもたちへの愛と責任感を行動で示すレジェンド。 - 🪞 “You Can’t See Me”のジェスチャーは弟発案!?
あの有名な手の動きは、弟がふざけて踊ったのをマネたのが始まり。ふとした遊びが、世界的なジェスチャーになったエピソードは有名。 - 🎤 CMパンクとの“パイプボム抗争”は半分リアルだった
2011年のCMパンクとの抗争は、WWE史上屈指の“リアルとストーリーの境界線”を曖昧にした伝説のストーリーライン。裏でもシナが全幅の信頼を置いていたから成立したとも言われる。 - 💍 WWEでのギミック結婚は拒否した
ニッキー・ベラとの交際中、番組内での“結婚ストーリーライン”をWWE側が提案したが、「リアルと混同されたくない」と断ったという。